月曜日, 2月 23, 2009

伝統の中の隠れ逸品「鮭の焼漬」by薫丸


こんな構えの店があったら、入らずにはいられない、買わずにはいられない。オシャレですねえ。
ここは、越後村上の鮭加工製造で有名な「㐂川」。建物は築120年の町家を基礎に、風情漂う改修をしてあるようです。中に入ると、『いらっしゃい』と“座売り”の女店員。昔の銭湯の番台を、グッと低くしたような感じで、親しげに迎えてくれます。威厳があってこちらの品格をとわれそうな、やや殺風景な外観からは想像できない、温かくて奥行きのあるお店です。“仲間に入れてあげる”と言われたようで、とっても嬉しくなる。
ぐぐっと店の奥へ案内されると、そこは現役の鮭加工場。塩漬けした鮭の塩を洗い落とす洗い場、その鮭を干し発酵させる吊るし場。実際に天井から数えきれない鮭がぶら下がっているところを、見られます。
さあ、サイフのひもが緩んで店に戻ると、これまた想像以上に商品が豊富なことに気付きます。定番は『塩引き』。高級品の『酒びたし』。はらこ(イクラ)もあれば、なれ鮨もあるようです。そんな中から試食して一番美味しかったのが『鮭の焼漬』。あぶった鮭の切り身を、秘伝のつけたれにつけ込んだもの。おいしい!

しかも、この写真の商品、なぜかカタログに載っていないのです。『鮭の焼漬』の正商品は、普通の切り身を使ってありますが、これは「ハラス」なんです。魚のお腹の一番下の、腹びれや尻びれがあって商品になりにくいところ。珍味好きには、「鮭とば」になる部位、と言えば分かるかな。実はハラス、食べにくさを除けば、いわゆるトロの延長の部分だから、味は最高級部位。その『焼漬』だから、おいしいに決まっている。
なのに、カタログにない?! 本当に、隠れ逸品かも。
どなたか、問い合わせてみてください。


㐂川」:『塩引き』は一切れ1,000円するんですが、これは確か600円くらいだったと。お土産には、最高です。
発掘度:★★ カタログに載っていない限定品なら、掘り出しもん情報!!
商品力:♥♥

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