木曜日, 12月 25, 2008

長崎ランタンフェスティバル2月by正色


メリークリスマス。
夜のイルミネーションの下のごった返す人の波を見ていると、日本ではクリスマスはお祭りだね。ということで、お祭りの逸品情報はどうですか。

東京辺りの最近の祭は、町にハレの日を祝う一体感がなくて、なんだかつまらない。神輿が通っても境内に屋台の明りが灯っても、ワクワクしない。
隣の芝生じゃないけど、他所の土地の祭はさぞ興奮できそうだなあと、気になりませんか?

“見て楽しむ系”のお祭りで特にすごく良かったのは、長崎ランタンフェスティバル。これです。
新しいお祭りで、まだ10年ほどの歴史しかないけど、その分毎年充実しているみたい。最近は九州近隣から100万人も訪れるというから、とても“隠れ逸品”とはいえないけど、九州をのぞけばまだまだ知名度は低いでしょう?

長崎は実は、横浜なんかよりよほど古い“中華街のまち”。程よい狭さの市内に、中国文化を残す界隈やお寺が点在している。“オランダ”だけじゃないのだ。その中華街では昔から中国本国に倣って、お正月を祝う春節祭が細々と続けられていた。ランタンフェスティバルは、春節祭に提灯=ランタンを飾る風習に焦点を当てて、長崎市全域のお祭りとして始められた。
だから毎年、時期は旧正月の頃、2月の第1週あたり。来年も1月26日から2月9日まで、長崎の街中が中華色一色になる。
一番の見所は、中華街のランタン飾り。もちろん、夜がきれいで幻想的。横浜中華街ほど広くないので、その分こぢんまりとまとまって、肩触れ合う距離が互いの興奮を高め合っているように思う。ランタンは「福」の字を上下ひっくり返して書かれた真っ赤な丸いもの。福を招くという意味があるみたい。それが、中華街の通りの頭上3mほどのところを埋め尽くしている。まるで、赤い光の天井の下を歩くような感覚になる。もちろん通りには、中華風の屋台がところ狭しと並んで、つまみながら歩くのが楽しい。

でももっと楽しいのが、「湊公園」など市内数カ所に設営されるお祭り会場。その年の干支をランタン(イメージ的には青森のねぶた)で形作ったオブジェが飾られ、お祭り気分が盛り上がる。会場の一方は舞台になっていて、写真のような中国雑疑団のような出し物が次々と演じられる。長崎とは言え2月だから寒いけど、無料だ。暖かくして、温かい豚まんなどをほおばりながら陣取れば、ちょいとB級なエンタメを何時間も楽しめる。おトクな気分も、満喫。


長崎そのものが異国情緒にあふれ、何度も訪れたい最高級の観光地でしょうが、何度もグラバー邸を見るのも、、、ねえ。でもこうしたフェスティバルがあると、新たな一面も期待できてまた行きたくなるでしょう? もちろん、長崎初めて人には最高です、保証します。ぜひ。

長崎ランタンフェスティバル:公式サイト
発掘度:★ 
商品力:♥♥

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