水曜日, 9月 10, 2008

一度は行きたい島No.1「直島」 by薫丸

みなさん、「まろぐ」のタイトルバックの写真、なんだかご存知でした?
実はこれ、現代アート作品なんです。瀬戸内の(香川県)の直島にある野外アート、ウォルター・デ・マリアの「見えて/見えず 知って/知れず」という作品です。「まろ(丸)ぐ」のイメージにピッタリなので、コラージュに使わせていただきました。

コンテンポラリーアートって、ついこの間まで、難しくて作者の身勝手で私のような凡人にはチーとも分からなくて嫌っていましたが、直島へ行ってかなり鍛えられました。正直、面白かったです。意味不明なものも多いんだけど、感動的ですらある作品にも出会えました。安藤忠雄の建築にも、“やられたあ”という感覚を持てました。

特に印象的なのが、ジェームズ・タレル。カタカナ名はテレビでよく見るタレントの名前でさえ覚えられない私ですが、タレルは忘れられないカタカ名になってしまいました。
直島では、2つの作品が見られます。一つは「南寺」(写真:黒い建物。外観撮っても何も分かりませんが、、、)。
島民の生活の場である町そのものを舞台に、家屋などをそのまま作品に見立てている「家プロジェクト」の中の1作品です。作品(家!)の中に入ると、真っ暗。本当に、半歩足を出すのもこわごわの暗闇です。そこで、ひたすら目が馴れるまで待つ、という作品。人によって違いますが、10分間ほどすると、不思議な光の世界が現れます。
もう一つは、「地中美術館」(写真:エントランス。入口撮っても、逸品具合は伝わりませんが、、、)
の中の常設展示作品群(正確にはここに3つ)の中の「オープン・フィールド」。展示室に入ると、壁の少し高いところに青白い大きな作品がかかっています。な〜んだ現代アートか、といつもの先入観。近くに寄って見られるように、階段状のアプローチが作品まで続いています。ま、せっかくだから、と上って最上段までゆっくり行って、そこで「あっ!」と声を上げてしまいました。
この感嘆の瞬間に、コンテンポラリー/光の芸術の見方が変わりました。

ぜひ、一生に一度は直島へ。ジェームズ・タレルに、浸ってください。

直島:「家プロジェクト」「地中美術館

発掘度: 直島は“隠れ”てはいませんが、タイトルバックの謂れのついでに。
商品力:♥♥♥
n)観光プチ情報、ニ)デート向き(大人の休日向きという意味で)

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