木曜日, 10月 23, 2008

信州佐久の地酒「帰山」byやまひと

「帰山(きざん)」と最初に出会ったのは5年前,北アルプス後ろ立山の鹿島槍ヶ岳に登るため,麓に泊まったときでした。信濃大町の駅前の酒屋さんで求めたのが「帰山」の蕎麦焼酎。となりにあった蕎麦屋さんで重湯のような蕎麦湯を分けてもらい,割って飲みました。
それ以来ファンになってしまい,信濃大町を通るたびに「酒の大町」さんに寄って「帰山」を求めていました。

先日,あるお酒の会で日本酒の「帰山」を飲ませていただきました。不思議なお酒でした。
とっても甘くて,そしてとても酸味が強いのです。でも,そのバランスが絶妙なのです!

ふつう日本酒の味の目安は、「辛口甘口」「酸度」(←この2つは裏のラベルに数字で表記してあります)や、「香り」「旨味」などで表しますが、“酸っぱい(酸度が高い)”お酒というのはどちらかと言うと“通好み”と分類されます。でもこの「帰山 参番 純米吟醸」は、とても甘口に造ってあって酸味をうまく調和させています。料理漫画風に言うと、『どっしりとして旨味のある』味です。こんなお酒、めったにありません。逸品です。
決して万人向けとは言いません。でも,水のような?淡麗辛口に飽きた方,騙されたと思って飲んでみませんか? きっとビックリします。病み付きになるかもしれませんよ・・・・

(写真は2本とも造りは同じですが、左は火入れをしていない「参番 純米吟醸生酒」2,835円、右は火入れをした「参番 純米吟醸」2,625円)
醸しているのは創業天和元(1681)年の千曲錦酒造という蔵元です。長野産の「美山錦」という酒米,自家精米,浅間山の伏流水,信州杜氏などなど,気候風土を含めて「地元」にこだわっている蔵です。一度チャレンジしてみてください。


千曲錦酒造:佐久市長土呂 蔵元では直販していませんので、酒販店で購入してください。ただし酒販店のネット通販でも買えるようです。
発掘度:★★
商品力:♥♥

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