水曜日, 10月 29, 2008

「若鶏の地獄蒸し」を食べに鹿児島へ!by薫丸

宿の食事の話題が出たので、この逸品をPRします。
「地獄蒸し」というのが、ソソルでしょ?!
この料理は、若鶏を1羽まるごと、温泉の蒸気で蒸し上げる逸品。鹿児島空港から少し北へ行った、栗野岳温泉「南州館」(1軒宿)の名物料理です。源泉が湧出していて草木も生えない場所をよく「地獄」と言いますが、南州館はまさに地獄の中に建っているような宿。館の厨房のすぐ脇には、地中に深さ1メートルほどの穴があいていて、その底から高温の蒸気が吹き出しています。そこへ若鶏をぶら下げて、木の蓋をして1時間蒸す、というだけの実に野趣あふれる料理。
しかしこれが、旨い! 栗野岳温泉はいろんな泉質のお湯が出ますが、メインは硫黄泉。蒸気の中の硫黄分やミネラルが、おそらく若鶏を美味しくさせるのでしょう。お塩と好みで胡椒をかけるだけで、柔らかくてほくほくの肉と、ゼラチン質の皮や軟骨が、一流の中華料理店以上の味で食べられます。鶏1羽まるごと1人でぺろりと食べたのは、初めて!

出張の帰りに、わざと飛行機を遅らせて、お昼の時間に伺いました。「地獄蒸し」を注文して1時間。蒸し上がりまでの時間が、ちょうど良い温泉タイム。もちろん、湧き立てほやほやの湯は、絶品。泉質ごとに湯船があり、さらには香草を敷き詰めた蒸し風呂もあります。湯から上がって冷たいビールでのどの乾きを癒すと、「地獄蒸し」が登場というしかけです。
宿泊してももちろん最高でしょうが、昼食+休憩コースで十分に満喫できます。
こんな、他にどこにもない名物料理を出すような宿をこそ、応援したいですね。

栗野岳温泉「南州館」:0995-74-3511 一応最寄りはJR「栗野」駅ですが、1日何本走っているやら? とにかく不便なところです。「若鶏の地獄蒸し」千円ちょっと。休憩入浴代金含めても、2千円ちょっとだと思います。ホームページはなさそうで、ここが参考になります(地獄蒸しの写真もあるよ)。

発掘度:★★ 温泉フリークには有名かもしれず、厳しく2つといきましょう!
商品力:♥♥♥ 温泉力との合わせ技で、3ついただけますか。

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