月曜日, 11月 10, 2008

究極の贅沢「長面浦の焼きハゼ」by薫丸

寒くなると、あの味を思い出します。まぼろしの食材「焼きハゼ」! 今となっては商用で作っているのは日本でただ1軒! ということは、世界でたった1軒! 究極の逸品です。
数年前、スローフードのイベントが東京で行われ、日本で「味の箱船」に選ばれた食材のひとつがこれで、偶然会場で手に入れることができました。添付資料レシピを見よう見まねで雑煮風の椀ものを作り食べてみたところ、それはそれは旨いこと! 上品で香ばしく、しっかりと旨味があって、お餅や野菜を魔法のように味付けしてくれました。
「焼きハゼ」とは、イワシの煮干しならぬ、ハゼの焼き干しのこと。宮城県のほうでは、お正月の雑煮は「焼きハゼ」で出汁をとって、そのハゼごと椀に盛ってお餅で祝うのが一般的だったそうです。秋を迎え寒くなると、松島などで有名な宮城県の沿岸部では美味しいハゼが多く釣れる。このハゼを1匹ずつ串に刺し、炭の遠火でじっくり焼いてから寒風に干して正月を待つんだそうです。手間がかかるので、ハレの日のご馳走に各家庭がこさえていたのが、囲炉裏がなくなって作れなくなり、徐々に珍しいものになってきたようです。その中でも珍重されているのが、「長面浦の焼きハゼ」。仙台の北、北上川の河口に池のように内陸に入った長面浦があり、特に上等のハゼが捕れ、それを燻製に近い加工法で焼き干ししたのが「長面浦の焼きハゼ」の特徴だそうです。

ああ、一度本場で本物を食べてみたい! たった1軒の手作り生産量ですから、お取り寄せなんて絶望的?? もし手に入るルートあったら、ぜひお裾分け、お願いします! もし作り手の後継者が現れたら、ぜひ情報教えてください。

スローフードジャパン
発掘度:★★
商品力:♥♥♥

2 コメント:

匿名 さんのコメント...

長面浦の近辺に、釣石神社があり、追分温泉があります、4~5年前に、その温泉の売店で、売られていたのを買ってきて食べたことがあります。売り物というよりは飾っていたような感じでしたが、ここは、地魚がおいしい、民宿温泉です、出かけてみてください。

薫丸 さんのコメント...

貴重な情報“丸いで”いただいて、ありがとうございます。いろんな温泉があるんですね。正月に時期に止まりいけば、ハゼの雑炊が食べられそうですね、『追分温泉』。

他にも隠れ情報あったら、ぜひ教えてください!