水曜日, 1月 28, 2009

京の生麩 伝統の奥深さby水無月

東京で生まれ育つと、麩は“鯉のエサ”。そんなイメージがついて回ると、お吸い物の中に入っていても、結構な高級料理で出されても、ぜんぜん好きになれませんでした。
でも、生麩に出会って、麩のイメージががらりと変わりました。普通の麩(乾燥したやつ)は、生麩に対して焼麩と言うらしいですが、生麩と焼麩はもう別物ですよね。やっぱり京都は、食材にしても奥が深い。大好きです。

京都ではおそらくピンキリで、作っているお店は多いと思いますが、このところ逸品として信頼しているのは「麩太」です。京都に住む弟がお土産で買ってきてくれるのですが、はずれがありません。包装紙も、老舗に相応しく和風の可愛いデザインなので進物にもバッチリだと思います。

「麩太」の生麩にも、いくつもの味があります。一番好きなのは「よもぎ麩」(写真左の、食べかけのほう)。モチッとした弾力とコシのある噛みごたえから、しっかりとよもぎの香りが口の中に広がります。何回か噛んでいると、ほんのり甘く、それが旨味に変わっていきます。

煮物にもいいですし、田楽風に味噌をのせても美味しい。写真は、油で色がつく程度に焼いたものですが、少し紫を落としていただくと絶品です!

ファーストフードの強い味に慣れがちな子供でも、美味しいと言わせるのですから、「麩太」の生麩は札付きの逸品です。

麩太:京・上姉小路千本(二条城の近く) 電話075-841-2800
発掘度:★
商品力:♥♥

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